【佐久エリア紹介】野沢の魅力とは?健康長寿を願う癒しの旅
こんにちは、プラザ佐久です。
佐久市は複数の自治体が合併して誕生したまちで、その歴史を反映して、4つの地区・7つのエリアに分けられます。今回は、野沢エリアの観光名所やイベント、お土産にも最適な特産品をご紹介します。癒しの旅を計画している方は、ぜひご一読ください。
佐久市の野沢エリアとは?
浅間山①(令和6年)
(DL:2025/1/9、撮影:佐久市、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス表示 4.0 国際)
佐久市の野沢は市の中央部に位置し、古くは佐久甲州街道と富岡街道を結ぶ「野沢宿」だったことから、宿場町として発展してきた歴史があります。現在も国道141号線と254号線が通り、中部横断自動車道の佐久南インターができたことで、多方面によりアクセスしやすくなりました。エリア内に官公庁・商業施設・教育機関などが集まり、生活しやすいエリアでもあります。
野沢で出会う田園風景の魅力
野沢は千曲川の左岸、佐久市の中心部から南西部にかけて位置する、田園風景が広がるエリアです。東側を千曲川が流れ、全国的に有名な「佐久鯉」の産地であり、水との深い繋がりを感じることができるでしょう。
佐久は健康長寿の里として有名
長野県は全国有数の長寿県で、中でも佐久市は「健康長寿の里」としても知られています。2022年度における佐久市の平均寿命は、男性82.3歳、女性88.5歳と男女ともに長寿で、健康寿命も長い傾向だそうです。
長寿の背景として考えられるのは、市の健康づくりに関する施策と、住民の健康意識の高さでしょう。市は健康のまま天寿をまっとうする「ぴんぴんころり」にあやかって、市民の健康増進や生活習慣病予防を目的に、さまざまな事業を展開しています。加えて、医療機関と地域住民で築いてきた地域医療の歴史もあり、予防医学の観点からさまざまなプログラムが実施されるなど、市民の健康志向も長寿の秘訣といえるでしょう。
佐久市野沢エリアを楽しめるスポットやイベント
野沢エリアには、癒しを感じながら楽しめるスポットやイベントがあります。代表的なものをご紹介しますので、季節ごとの美しい風景とともに、地域の歴史・文化に触れてみてはいかがでしょうか。
老若男女の、長生きを願う「ぴんころ地蔵」
「ぴんころ地蔵」は、健康のまま天寿を全うする意味の「ぴんぴんころり」をもとに命名された長寿地蔵尊で、健康長寿のまち佐久市のシンボルとして、地元の野沢商店街によって建立されました。成田山薬師寺の門前にあり、健康長寿や子供たちの健やかな成長を願う参拝客が訪れる人気スポットです。
毎月第2土曜日は参道で「のざわ山門市」が開催され、地域住民だけでなく県外からの観光バスツアーなどで賑わいます。ぴんころ地蔵や野沢商店街の散策と併せて、山門市を楽しむのもオススメです。
参考:佐久市『ぴんころ地蔵』
大木に囲まれた佐久を代表するお寺「貞祥寺(ていしょうじ)」
貞祥寺 あじさい①(令和6年)
(DL:2025/1/9、撮影:佐久市、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス表示 4.0 国際)
貞祥寺(ていしょうじ)は、1521年に開山した曹洞宗の古刹です。歴史と伝統を感じる参道はさながら苔の回廊で、杉や檜などの大木が立ち並び、新緑や紅葉など四季折々の美しさを楽しめます。三重塔・惣門・山門は長野県の県宝に指定されており、一見の価値があるでしょう。
また、島崎藤村の旧家が移転・保存されており、境内とあわせて風情ある風景を堪能できるので、こちらの見学もおすすめです(開館時期は要確認)。
ヨーロッパにおける禅の普及に重要な役割を果たした寺院のひとつで、宗教を超えて海外から禅の愛好家も訪れるそうです。定期的に座禅会を開催しているので、旅の思い出に参加してみるのもよいでしょう。
参考:佐久市『貞祥寺』『島崎藤村旧宅』
300年以上の歴史がある「野沢祇園祭」
毎年7月下旬の週末に開催されるのが「野沢祇園祭」です。野沢の「大伴神社」にある「素戔嗚神社」の祭礼で、300年以上の歴史があるそうです。全国でも珍しい、青龍・朱雀・白虎・玄武の四神を模した神輿や、大きな本神輿、お囃子屋台などが賑やかに野沢を練り歩きます。
神社は野沢の「伴野城跡(城山公園)」にありますので、お祭り見物と併せて公園を散策するのもおすすめです。
参考:佐久市『伴野城跡(城山公園)』
佐久市野沢の特産品
野沢を代表する特産品に、「野沢菜漬け」「佐久鯉」「野沢の酒造がつくった地酒」があります。それぞれについて見ていきましょう。
長野県を代表する漬物「野沢菜」
長野県を代表する郷土料理の野沢菜(野沢菜漬け)は、このエリアでは「お葉漬け(おはづけ)」と呼ばれるそうです。野沢菜の収穫は晩秋で、この時季になると漬け込み作業を行う家庭も多く、味にはその家独自の特徴があらわれます。
観光土産としても人気が高く、手軽に長野の味を楽しめます。シャキシャキとした歯ごたえで、プラザ佐久においても多彩な野沢菜漬けのラインナップがあるので、食べ比べてみるのもオススメです。
佐久を代表する名産品「佐久鯉」
佐久市を代表する食材の一つが、全国的にも知られる「佐久鯉」です。食用鯉の起源は江戸時代まで遡り、佐久ではおもてなし料理や、妊産婦や病後の滋養強壮の食材として親しまれてきたそうです。冬は極寒になる佐久の清流で育つ佐久鯉は、成長に多くの日数を要しますが、その分適度な脂肪がのって、川魚特有の臭みがなく、身の引き締まったおいしい鯉となります。
新鮮な鯉を刺身で食べる「あらい」、伝統的な味付けの「鯉こく」や「うま煮」、「塩焼き」など多彩な食べ方があります。創作料理を提供している飲食店もあるので、野沢を訪れたらぜひ佐久鯉を味わってみてください。
海がない地域ならではのお土産として、佐久鯉の「うま煮」や「鯉こく」、鯉をモチーフにした「鯉サブレ」もおすすめです。
きれいな水と米が作り出す「日本酒」
佐久平(佐久盆地)は千曲川の上流部にあるため、その清流の恩恵で、古くから日本酒造りが盛んです。野沢には1901年創業の酒蔵があり、「ビートルズの曲を聴かせて醸した」とされる甘味と酸味が特徴的な純米酒や、日本酒品評会で受賞した商品もあります。
佐久平駅構内にあるプラザ佐久でも、野沢エリアの日本酒を取り扱っています。
佐久市野沢で特色豊かな観光を楽しもう
佐久市野沢エリアは、自然豊かな田園風景や歴史ある名所、そして地域ならではの特産品が魅力的です。佐久鯉や日本酒など地元グルメを楽しみながら、佐久市の深い魅力を体験できるでしょう。野沢の自然や文化に触れ、心身ともにリフレッシュできる旅をぜひお楽しみください。