佐久市の人口推移と平均寿命

こんにちは。プラザ佐久です。

前回の記事で佐久の歴史を簡単にまとめてみましたが、その中でも交通インフラ(特に高速道路と新幹線)の整備によって、観光客やビジネス利用者だけでなく、実際に佐久に移り住む(いわゆる移住)傾向についても触れました。

そこで今回は、より具体的に佐久市の人口推移をみながら街の発展を考えていきたいと思います。

佐久市の人口推移

前回の歴史における記事でも触れましたが、昭和から平成にかけての佐久市は、日本全体の高度経済成長も相まって人口は増加しました。

1985年(昭和60年)の人口は59,820人。
戦後の復興期であり、農業を中心に地域経済が発展し始めた時期といわれています。その後は工業化の進展に伴い、農業だけでなく工業分野でも働く人々が増加しました。

2000年(平成12年)の人口は66,463人と増加しており、この傾向は2010年(平成22年)まで続いていきます。

なお、この頃はまだ臼田町・浅科村・望月町が合併されていない、いわゆる「旧佐久市」であり、浅間・野沢・中込・東地区の合計となっています。

臼田町・浅科村・望月町との合併

佐久市の人口推移を見ていく中で重要な出来事があります。

2005年(平成17年)4月1日に臼田町・浅科村・望月町と合併し、これが現在の「佐久市」となっています。

旧佐久市からの浅間・野沢・中込・東地区に加え、臼田・浅科・望月地区も合わせた2005年(平成17年)4月1日時点での人口は101,393人となり、自治体としての規模は一気に大きくなりました。

その後も10万人を少し超える推移をしてきましたが、2012年頃から少しずつ減少傾向となっていき、2024年(令和6年)4月1日時点の最新データでは97,451人となっています。

※人口データは佐久市役所のホームページに掲載の「住民基本台帳に基づく行政区別(男女別)人口及び世帯数」を参照

佐久市の平均寿命と健康寿命

2021年時点で男性の平均寿命が82.3歳、健康寿命は80.9歳。
女性の平均寿命が88.5歳、健康寿命は85.5歳となっているそうです。

※佐久市高齢者福祉課の資料より

昭和30年代、脳卒中死亡率が高いことが佐久市の健康課題であり、医療との連携による保健事業の取り組みを市が積極的に行ないました。
その結果、平成2年の国勢調査の結果では当時全国663市の中で、佐久市は男性の平均寿命78.4歳で第1位、女性は83.7歳で第11位となりました。

その後も前述の通り平均寿命・健康寿命ともに伸びているようです。

合言葉は「ぴんころ」

佐久市では「ぴんころ」という言葉がよく使われています。
健康のまま天寿を全うする意味の”ピン・ピン・コロリ”にあやかっており、平成19年頃から様々な事業や取り組みが行なわれています。

長寿の秘訣は一概に言えませんが、佐久の恵まれた気候(日照時間の長さ)や真夏においても熱帯夜を記録したことがないといった過ごしやすさ。
あるいは就労や農作業等で身体を動かし続けることなど、佐久で暮らす皆様が自然と元気で長生きできる生活をしている賜物と考えられます。

また、佐久市内にある佐久総合病院(佐久医療センター)と佐久市立国保浅間総合病院、2つの大型病院を中心とした医療体制の充実も特色の1つです。

今後、佐久市が大幅に人口増加していく可能性は考えづらい一方で、市内の施設や環境は充実してきており、交通インフラも細かく整備されています。
もちろん地域課題もありますが、住みやすい街として今後も市民の生活を支えていくことでしょう。

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