佐久鯉の歴史と魅力

今回は当ストアでも取り扱っている「佐久鯉」についてです。

佐久には様々な特産品がありますが、その中でも全国的な知名度があるといえるのが佐久鯉ではないでしょうか。

そこで今回は佐久鯉の歴史(起源)と魅力についてまとめていきたいと思います。

佐久鯉の起源

佐久鯉の歴史は佐久の豊かな自然環境と共に始まります。

佐久市は長野県東部に位置し、清流の千曲川や、その支流が流れる自然豊かな地域です。
この地での鯉の養殖は江戸時代にさかのぼるそうです。当時、農村地域での食料供給の一環として、鯉の養殖が盛んに行われるようになりました。これが佐久鯉の起源です。

江戸時代中期には田んぼのあぜ道や、ため池を利用して鯉を育てるようになったそうで、農閑期の副業として取り組まれていたともいわれています。
清らかな水と豊富な水源に恵まれた佐久市は鯉の生育に最適な環境であり、身の締まった美味しい鯉の養殖に成功します。

佐久鯉の発展

明治から昭和にかけて鯉の養殖技術が飛躍的に進歩したことで、佐久鯉の発展期を迎えます。
特に戦後の高度経済成長期には佐久の鯉養殖業は大きな成長を遂げました。
養殖業者たちは品種改良と育成技術の向上に力を注ぎ、鯉の品評会や展示会が開催されるようになると、日本一の称号を得ることもあったそうです。

全国一の生産量を誇ったこともあり、佐久鯉の品質が広く知られるようになり、全国の愛好者や養殖業者から高い評価を受けました。

2008年(平成20年)には特許庁より地域団体商標登録の認定を受け、名実ともに全国的なブランドとして多くの人々に知られる存在となりました。

佐久鯉の魅力

佐久鯉は5~15歳の親鯉が5月中旬に産卵し、孵化した稚魚は1~3g程度になると溜池で飼育されるそうです。

その年の11月に50~100g程度になった「当歳鯉」は池に移され越冬し、3年目に1~1.5kgほどで出荷されるそうです。

他の産地の鯉は通常2年ほどで出荷されるそうですが、佐久鯉は冷たい流水で飼育されるため成長が遅く、その分だけ飼育日数がかかるため、出荷できるまでに時間がかかります。
それだけに臭みもなく、身が引き締まり、脂肪が適度に乗った美味しい肉質となります。

一般的に鯉は観賞用として知られているので、食用としてのイメージは臭い・まずいといったネガティブな印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、佐久鯉はこのように佐久の風土を生かして生産されているため、想像以上に臭みは感じないはずです。

佐久鯉の食べ方

佐久鯉の食べ方は洗い(刺身)・鯉こく・うま煮・塩焼きなど様々です。

中でも佐久鯉のうま味や弾力ある食感を楽しめるのは洗い(刺身)ではないでしょうか。臭みがほとんどない佐久鯉だからこそ、できる食べ方です。

もちろん煮込んだり焼いたりしても絶品。
飲食店や旅館で提供されるのはもちろん、市内のスーパーでは加工された状態の洗い(刺身)も日常的に販売されています。

捌ける方であれば、佐久鯉を丸々スーパーなどで購入して自宅で楽しむこともできます。

うま煮や鯉こくなど加工された商品も市内の様々なお店で販売していますので、お土産(ギフト)にもよく選ばれています。

プラザ佐久でも店頭はもちろん、こちらのオンラインストアでもお買い求めいただけます。

まだ食べたことが無いという方は、ぜひ一度、佐久鯉を召し上がってみてください。

他の記事に戻る