信州佐久のご当地ラーメン「安養寺ら~めん」の歴史と魅力をご紹介
こんにちは、プラザ佐久です。
老若男女問わず人気のメニューの一つといえば「ラーメン」。佐久にも、ご当地ならではの「安養寺ら〜めん」が存在し、訪れた方々を楽しませてくれます。
今回は、佐久のご当地グルメ「安養寺ら〜めん」に注目し、その歴史や魅力をご紹介します
信州蕎麦だけでない!ラーメンも有名な長野県
昔から「粉もの文化」が根づく長野県。有名なのは信州蕎麦ですが、実はラーメンなど小麦を使った麺料理も豊富なのをご存知でしょうか。その理由は、長野県が良質な小麦の産地でもあるためです。近年では、ラーメン店が多く出店しており、ラーメン激戦区としても有名です。
一方で、長野県のラーメンは、決まったスープの味や具材があるわけではなく、店舗ごとに独自の味を展開しているのが特徴です。
佐久のラーメン文化とその歴史
ここからは、佐久のラーメン文化とその歴史について見ていきましょう。
信州味噌の発祥の地 安養寺とは
日本人の食生活を支えている「味噌」ですが、長野県は生産量が全国でナンバーワンを誇ります。そんな、長野を代表するブランド「信州味噌」は、長野県佐久市安原にある安養寺(あんようじ)が発祥の地と呼ばれています。
安養寺は、今から600年以上前の鎌倉時代、禅僧・心地覚心(しんちかくしん)の意志で開いた歴史あるお寺。心地覚心は、中国で味噌造りの技術を学び、帰国後、お寺で大豆を栽培し、味噌造りを始めたそうです。
のちに、戦国時代には武田信玄が安養寺を庇護し、寺院を修築。信玄は、地域に伝わる味噌を使い、軍の食料として保存が効き栄養価の高い「川中島溜」(味噌溜まり)を作らせたことから、味噌造りが信州各地へと広がったといわれてます。
そして現在、佐久の味噌文化を継承していくため、「安養寺」にちなんだ味噌を佐久市では製造・販売し、「安養寺味噌」と名付けられました。一般的な味噌の熟成期間は2〜3カ月であるところ、安養寺味噌は2年以上熟成させて造られます。そのため、塩分の尖りがなくなり、まろやかで独特の深みがあるのが特徴だそうです。
なお長い歴史のなかで味噌に親しんできた佐久では、お正月に佐久鯉を大胆に筒切りにして味噌で煮た汁物「鯉こく」が名産品です。こちらは、プラザ佐久の公式通販でも購入可能ですので、気になる方はご購入ください。
安養寺味噌×ラーメンで誕生!「安養寺ら~めん」の特徴
信州味噌発祥の地として有名な佐久市。ですが、「安養寺味噌」を生かしたメニューがありませんでした。そこで、2008年に佐久商工会議所と佐久市内のラーメン店主たちが協力し、「何か新しいご当地グルメを考えよう」と、試行錯誤の結果、誕生したのが「安養寺ら~めん」です。
安養寺ら〜めんは、安養寺味噌をふんだんに使っており、塩分の尖りがなく、深いコクとまろやかな味わいが楽しめるのが特徴です。
現在、安養寺ラーメンは佐久市だけにとどまらず、長野県を代表するご当地ラーメンの地位を確立。全国の有名ラーメンがしのぎを削るビックイベント「東京ラーメンショー」にも長野県を代表して出場しています。
なお、安養寺ラーメンの条件は「味噌だれに安養寺味噌を80%以上使用していること」。麺やトッピングについては加盟各店舗の創意工夫によって、オリジナルの安養寺ら~めんが味わえます。
安養寺ら~めんが味わえるお店
安養寺ラーメンは、佐久市中心街のみならず市内各地で提供されています。安養寺ラーメン提供店舗や店舗情報については、以下のサイトをご確認ください。各店舗、お店ならではの個性豊かなスープや麺、トッピングと組み合わせて提供していますので、食べ比べもおすすめです。
※なお、コンテンツの内容は2024年12月2日時点での調査内容を元に記載しています。各店舗の情報は、変更になっている場合がございますのでご注意ください。
佐久に来たら「安養寺ら~めん」を味わってみては?
味噌の生産量が全国1位を誇る長野県。その味噌文化を誕生させたのが長野県佐久市の「安養寺」であったことをご存知だったでしょうか。安養寺ラーメンはご当地ラーメンとして、今後も進化し続けます。地元にお住まいの方はもちろん、観光で佐久に滞在される方も、ご当地ラーメン誕生秘話に思いを馳せながらお気に入りの「安養寺ら~めん」を見つけてみてはいかがでしょうか。
なお、プラザ佐久ではりんご和牛信州牛を使用した「信州牛ラーメン」を取り扱っています。気になる方はお気軽に公式通販サイトからご注文ください。