ローカル線「小海線」で行く!佐久市内の観光スポット
こんにちは、プラザ佐久です。
佐久市を走るJR小海線は、沿線に雄大な自然や歴史文化を感じる観光地が点在し、四季折々の美しい風景を楽しめるローカル線です。今回は、小海線の魅力と、沿線の観光スポット5つをご紹介します。
鉄道ファンや車での移動に代わる旅を探している方は、小海線で佐久エリア観光を楽しんでみませんか。
佐久市内を走る「JR小海線」とは?
小海線②(令和6年)
(DL:2025/12/25、撮影:佐久市、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス表示 4.0 国際)
JR小海線は、小淵沢駅(山梨県北杜市)と小諸駅(長野県小諸市)を結ぶ、全31駅、全長78.9kmのローカル線です。車窓からは八ヶ岳連邦や千曲川などの雄大な自然を望めることも特長の一つ。喧騒を離れたローカルな時間を過ごしたい方にはぴったりの路線です。
さらに小海線は、JRグループの中で最も標高の高い場所を走る高原鉄道で、愛称の「八ヶ岳高原線」と呼ばれることもあります。中でも1345.6mの場所にある野辺山駅(長野県南佐久郡南牧村)は「日本一標高の高い駅」として知られており、「最高駅」と記された標柱・石碑は人気のフォトスポットです。
夏は「アクティビティ優先車両」でアウトドアを楽しめる
小海線では、夏季限定でアウトドアアクティビティを楽しむための「アクティビティ優先車両」が運行されることがあります。サイクリングやハイキングを楽しむ人々に配慮した車両が用意されるため、自転車(要予約)や、登山用の大きな荷物を気兼ねなく持ち込めます。
佐久市を起点にして、近隣の自然公園やトレッキングコースなどを満喫したい方には、ぴったりのサービスですね。
特別な観光列車「HIGH RAIL 1375」が人気
小海線の魅力をさらに引き立てる、特別な観光列車「HIGH RAIL 1375」も運行されています。この列車は、小海線が走る標高の高さ「HIGH」、線路の「RAIL」、野辺山駅〜清里駅間のJR線最高地点「1375m」を組み合わせて名付けられたそうです。
「天空にいちばん近い列車」がコンセプトで、星空観察会やギャラリー、特別なお弁当などを楽しめます。一味違う、特別な鉄道旅を求める方におすすめです。
※「アクティビティ優先車両」「HIGH RAIL 1375」は、2024年12月時点での情報です。運行スケジュールや切符の購入方法など、最新情報はJR東日本のサイトでご確認ください。
佐久市を走る区間の特徴
何かと話題性のある小海線の、佐久市内を走る区間に目を向けてみましょう。佐久市内の区間は、山梨方面から「青沼(あおぬま)駅」ー「中佐都(なかさと)駅」の10駅区間。浅間山の眺望とともにのどかな田園風景が広がり、地元の文化や歴史を感じられるスポットが点在しているため、通過するだけでなく、各駅ごとに見どころも多いのが特徴です。沿線には住宅も多く、朝夕は地元の人々の通勤・通学の足としても利用されています。
小海線で巡る佐久市の観光スポット
小海線の旅は、佐久市の観光にもおすすめです。車窓からの景色をのんびりと眺めながら、自然や歴史・文化を堪能できる沿線の名所を訪れることで、鉄道旅ならではの魅力を体感できるでしょう。
佐久市内のスポットをご紹介する前に、実は起点となる佐久平駅も隠れた観光スポットの一つなのです。新幹線の上を在来線(小海線)が走るという稀な構造の駅で、新幹線ホームの上を横切るように小海線のホームが造られているため、発着する北陸新幹線を上から眺められるという、珍しい体験ができます。
プラザ佐久も佐久平駅の構内にありますので、鉄道旅の折には、ぜひお立ち寄りください。
ここからは、沿線の観光スポットを厳選して5つご紹介します。
遊んで学べる体感型ミュージアム「佐久市子ども未来館」
佐久市子ども未来館は、子どもから大人まで楽しめる体感型の科学館です。館内には宇宙や自然に関する展示や、県内最大級のプラネタリウムがあり、工作やワークショップなど学びながら楽しめるプログラムも充実しています。
(岩村田駅より徒歩約10分)
参考:『sakumo 佐久市子ども未来館』
重要文化財・国史跡の擬洋風建築「旧中込学校」
旧中込学校は、1875年(明治8年)に建築された貴重な木造校舎で、重要文化財・国史跡に指定されています。洋風建築の影響を受けた「擬洋風建築」で、和風と洋風が融合した特徴的なデザインが施されている、歴史的価値が高い施設です。佐久市の文化遺産に触れることができる立ち寄りスポットとしておすすめです。
(滑津駅より徒歩約7分)
参考:佐久市『重要文化財・国史跡 旧中込学校』
鉄道ファンと受験生に人気「中込駅」と「ぴんころ地蔵」
中込駅は、鉄道ファンには見逃せない観光スポットです。小海線統括センター(旧小海線営業所)がある駅で、昔の特別列車のヘッドマークや写真、沿線を描いた大きな鳥瞰図(長さ約3m×2枚)が掲げられており、小海線の歴史を感じられるでしょう。
JR東日本の主催で、点検車両の乗車や運転シミュレータ体験などができるイベントが開催されることがありますので、JRのイベント情報をチェックしてみてください。
受験シーズンには、駅に「ハイレール神社」が建立されます。小海線が登坂の際に使用する滑り止めの砂が配布され、夢や目標に向かって頑張る方々のお守りになっています。
ぴんころ地蔵
(DL:2024/12/25、撮影:佐久市、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス表示 4.0 国際)
中込駅の近くには、地元の人々に親しまれる「ぴんころ地蔵」もあります。「ぴんぴんと健康に長生きして、寝込まずころりと大往生」という願いが込められており、健康長寿を願う方々で賑わいます。成田山薬師寺の参道にあり、毎月第2土曜日は「のざわ山門市」が開催されるため、ぴんころ地蔵と併せて楽しむのもおすすめです。
(中込駅より徒歩約20分)
参考:佐久市『ぴんころ地蔵』
もう一つの五稜郭「龍岡城五稜郭」
函館に次ぐもう一つの五稜郭で、地元では「龍岡城五稜郭」、または星形を桔梗の花にたとえて「桔梗城」と呼ぶこともあるのが、龍岡城跡です。国指定の史跡となっており、建物の一部「お台所」が残っているほか、資料館「五稜郭であいの館」が併設されているため、歴史や建築文化が好きな方におすすめです。
(臼田駅または龍岡城駅から徒歩約20分)
参考:佐久市『国史跡 龍岡城跡』
星のまち臼田の展望台「コスモタワー」
コスモタワーは、佐久平を一望できる展望台です。
このタワーがある臼田地区は、日本一大きなパラボラアンテナの「臼田宇宙空間観測所」や、天文台「うすだスタードーム」などがある「星のまち」で、コスモタワーも宇宙ロケットの形をしています。
高さは35mあり、天気がよければ浅間山や千曲川などを見渡せるほか、美しい夕焼けを見られる「信州サンセットポイント100選」の一つでもあります。
参考:佐久市『稲荷山公園』
のどかな景観を楽しむ鉄道旅のすすめ
小海線の旅では、車では味わえないのどかな景色を楽しみながら、それぞれの観光スポットを巡ることができます。
佐久市を訪れる際は、小海線を利用して四季折々の自然と文化を満喫できる、心癒される鉄道旅をお楽しみください。