【佐久エリア紹介】浅科地区の魅力とは?都会の喧騒を離れたひとときを

こんにちは、プラザ佐久です。
現在の佐久市は複数の自治体が合併して、今の姿となっています。このシリーズでは、それぞれ異なる佐久市内の各エリアの魅力をお伝えします。今回は、「浅科エリア」をご紹介。日常の喧騒から離れてリラックスしたひとときをすごしたい方、必見です。

佐久市の浅科エリアとは?

佐久市の浅科(あさしな)エリアは、長野県佐久市の一部です。浅間山と蓼科山の間に位置し、それぞれの山から1字ずつ取った「浅科村」として親しまれていた地域で、2005年4月に合併して佐久市となりました。

北陸新幹線の佐久平駅から車で約20分の場所にあり、中部横断自動車道「佐久南I.C.」が開通したことで、よりアクセスしやすくなりました。旧中山道に県道・国道が並行している、歴史と利便性が共存するエリアでもあります。

田園風景が広がる自然豊かな地域

五郎兵衛新田 秋 空撮(令和6年)
(DL:2024/11/26、撮影:佐久市、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス表示 4.0 国際から転載)

浅科エリアの標高は約680mあり、高い山に囲まれる佐久盆地(通称:佐久平)の中央部に位置します。蓼科山を源泉とする清流と強い粘土質の土壌を活用して、特色あるお米が栽培されてきた、穀倉地帯です。遠くに山々を望み、夏には青々と茂る稲が風にそよぎ、秋には黄金色の稲穂が一面に広がる様子は、まさに“佐久平”の名にふさわしい景観です。

この美しい田園風景を保全するために、佐久市は景観条例を制定しており、豊かな自然と、旧中山道沿いの歴史を感じられる面影が保たれています。

「世界かんがい施設遺産」に登録された五郎兵衛用水

浅科の田園風景を支える重要な存在の一つが、江戸時代初期に整備された「五郎兵衛(ごろべえ)用水」です。市川五郎兵衛が私財を投じて整備した全長約20kmのかんがい用水路で、水路跡には初期の掘貫(ほりぬき、トンネルのこと)など当時の技術を見ることができます。歴史的・文化的価値から県の史跡に指定されているほか、2018年には「世界かんがい施設遺産」に登録されました。

蓼科山を水源とするこの用水路は、改修された部分はあるものの現在も一部の地域で利用されています。

浅科を楽しめるスポット

浅科エリアには、田園風景と歴史ある用水路のほかに、家族連れやアウトドアスポーツの愛好家も楽しめる、魅力的なスポットがあります。

ランチも好評な道の駅「ほっとぱ~く・浅科」

浅科を訪れたらぜひ立ち寄ってほしいのが、道の駅「ほっとぱ〜く・浅科」です。中部横断自動車道「佐久南I.C.」より車で約10分の立地で、田園風景の先に浅間山を眺めながら、のんびりとしたひとときがすごせます。
地元の野菜や加工品などが販売されているほか、ランチを楽しめるレストランが併設されており、地元食材を使った料理を味わえます。屋外デッキはペットOKで、愛犬と一緒に食事ができるのも魅力です。

参考:ほっとぱ~く浅科案内

アウトドアスポーツが楽しめる「ふるさとの森公園」

自然の中でスポーツを満喫したい方には「ふるさとの森公園」がおすすめです。公園内はマレットゴルフ場、マウンテンバイク道、芝そり場、遊歩道、バードウォッチング小屋などが整備されているほか、市役所の窓口で事前に申請すれば、公園の四阿(あずまや)でバーベキューも可能です。
桜・梅・栗や四季の草花が植えられており、園内を散策しながら四季折々の風景を味わえるスポットでもあります。

参考:作成『ふるさとの森公園

伝統的な夏祭り「浅科どんどん祭り・納涼花火大会」

浅科どんどん祭り③(令和6年)
(DL:2024/11/26、撮影:佐久市、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス表示 4.0 国際

例年8月14日に、浅科総合グラウンド周辺で開催されるのが、「浅科どんどん祭り」です。魚のつかみどりや中山道宿場太鼓の演奏などがあり、子どもから大人まで楽しめます。

同日の夜に、千曲川の河川敷で行われるのが「納涼花火大会」です。東信地区では希少な尺玉花火(直径が大きい花火)やスターマインなど、約2,000発の花火が浅科の夜空を彩ります。

参考:佐久市『浅科どんどん祭り・納涼花火大会

浅科の特産品

広大な田園風景が広がる浅科には、農村地帯ならではの特産品があります。浅科エリアにお出かけの際は、直売所や道の駅などで、ぜひ探してみてください。

幻の米「五郎兵衛米」

浅科を代表する特産品といえば、地域産のブランド米である「五郎兵衛米」です。旧浅科村の中でも、先に紹介した市川五郎兵衛が開墾した地区(五郎兵衛新田)で収穫されるお米のみで、市場にはほとんど出回らないため「幻の米」として高級料亭で使われることもあるそうです。
粘りと甘みが強く、冷えても美味しいので、お弁当やおにぎりにもおすすめです。

プラザ佐久の公式通販サイトでは、五郎兵衛新田産の酒米が原料の日本酒を取り扱っています。

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季節限定の名品「矢島の凍み豆腐」

浅科地域の寒冷な気候を生かしてつくられる「矢島の凍み豆腐(しみどうふ)」は、旧浅科村の矢島地区における伝統食材です。2022年には、文化庁の「100年フード」に認定されました。

長野県の方言で「凍りつく」「気温が下がる」ことを「凍みる(しみる)」と言い、地方によっては凍り豆腐・高野豆腐のことを「凍み豆腐」とも呼びます。
矢島の凍み豆腐は、地元産の大豆を使用しており、冬の厳しい寒さと晴天を生かして手作業でつくられるため、冬にだけ買える限定品です。

参考:文化庁『全国各地の100年フード(甲信越・東海)

地域の伝統野菜「浅科かぼちゃ」

地域でつくられる伝統野菜に、ヘチマのように細長い見た目が特徴的な「浅科かぼちゃ」があります。見た目は違えど丸いかぼちゃと同様に甘みがあり、ホクホクとした食感もその特徴。料理の材料としてはもちろん、かぼちゃプリンなどスイーツにもおすすめです。

雄大な自然と“ゆったり時間”を満喫するなら浅科へ

佐久市浅科エリアは、広大な田園の先に浅間山を望む、自然に囲まれた環境です。日頃の忙しさから離れて、地元の歴史や文化を感じながら、ゆったりと過ごせるでしょう。次回の旅行プランには浅科を加えて、癒しのひとときを過ごしてはいかがでしょうか。

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