佐久の蕎麦で地域の魅力とおいしさに出会う、味わい深い旅のひととき

こんにちはプラザ佐久です。
長野県の代表的な食品といえば「信州そば」をイメージする方が多いと思いますが、佐久の蕎麦を味わったことはありますか?

長野県は蕎麦の生産量が全国3位(2023年度)。佐久平は蕎麦の名産地の一つで、佐久エリアの蕎麦は風味豊かで味わい深いのが特徴です。この記事では、佐久の蕎麦がおいしい理由と、バリエーションあふれる蕎麦の種類をご紹介します。

※本記事では「蕎麦」に関して以下の表記を用いています
蕎麦=一般的な食べ物としての蕎麦
信州そば=一般的に長野県で作られる蕎麦の総称
ソバ=種・種子など植物としての蕎麦

なぜ、長野県といえば「蕎麦」を連想するのか?

信州そばは、香り高くのどごしがよいのが特徴で、県内外問わず多くの人に親しまれています。では、なぜ長野県といえば蕎麦が連想されるのでしょうか?その理由を解説します。

土地と気候が蕎麦の栽培に適している

長野県では5世紀頃からソバの栽培が始まったとされており、冷害などで米の収穫量が少なくなった際に栽培が拡大したそうです。ソバは冷涼な気候を好み、長野県の平均気温はソバの生育環境にとても適していることから、良質なソバが収穫できます。

中でも水はけがよい土地と昼夜の寒暖差が大きく霧の発生する地域は、香りが高く良質なソバが収穫できるとされています。熱帯夜がないといわれる佐久市の気候は、香り高く、のどごしがよいソバの栽培に最適なのです。

なお、ソバの収穫は10月頃に行われるので、10月下旬から11月頃が「新蕎麦」のおいしい時期といわれています。

「信州そば」はバリエーション豊富

長野県の蕎麦は、地域によって盛り方や食べ方、つなぎなど、バリエーションが豊かなことも特徴です。信州そばで特に広く知られているのは、日本三大蕎麦の一つとされている「戸隠蕎麦」で、竹細工のザルに小分けにする盛り方はボッチ盛りと呼ばれています。

そのほか、木曽地域では温かいつゆに投じる食べ方が由来の「とうじ蕎麦」があり、長野県の北部ではオヤマボクチ(ヤマゴボウの一種)の葉の繊維をつなぎした「ぼくち蕎麦」が幻の蕎麦と呼ばれているようです。

佐久エリアで蕎麦を堪能する方法

佐久エリアには多くの蕎麦店があり、店舗によって蕎麦のコシの強さやつゆの味が異なり、さまざまな味わいの蕎麦が楽しめます。佐久発祥の「煮こじ蕎麦」、小諸発祥の「くるみ蕎麦」は、佐久市内で味わえます。

ここからは、佐久エリアで蕎麦を堪能する方法をご紹介します。

「煮こじそば」で佐久の郷土料理と蕎麦を同時に味わう

「煮こじ」とは、地域の行事や冠婚葬祭などで古くから親しまれている佐久の郷土料理です。各家庭により作り方に差はありますが、一般的には大根、人参、しいたけ、じゃがいも、こんにゃく、さつま揚げなどをしょうゆ、さとう、酒、みりん、油で煮てつくられます。

その「煮こじ」を温かい蕎麦の上にのせる、もしくはざる蕎麦に小鉢に添える形で「煮こじ蕎麦」を提供している店舗があります。佐久の郷土料理と蕎麦を同時に味わえるので、さまざまな地元グルメを楽しみたいという方にオススメです。

希少性が高い「信州ひすいそば」を食す

「信州ひすいそば」は長野県が開発した品種で、名前の通り、茹でられた蕎麦は鮮やかな緑色で香り高いのが特徴です。栽培、加工、販売の基準を満たした蕎麦だけが「信州ひすいそば」と名乗ることができます。

長野県以外の地域で提供される事が少ないので希少性が高いですが、佐久市でも一部の店舗で提供されていますので、ぜひ足を運んでみてください。

参考:長野県「信州ひすいそばについて」

専門店で「大盛り」の一杯を味わう

「のどごしがよく、おいしい蕎麦を大盛りで食べたい」という方は、グルメサイトや大盛りそばランキングなどで検索してみてください。

蕎麦の量は各店舗によって異なりますが、例えば他県では大盛りとされる量が、長野県内の店舗で提供される場合は普通盛りや中盛りで提供されるということもあります。各店舗により提供量が異なりますので、注文をする際は蕎麦の量について一度確認してみるのがオススメです。

佐久平駅から徒歩5分ほどの『佐久の草笛』は市内でも人気のお蕎麦屋さんですが、「大盛り」は、なんと1.2kgもあります。(下記が実際の写真)
オーダー時に念押しされるほどのボリューム感ですが、自信がある方はぜひ。

「お取り寄せ」で自宅で蕎麦を楽しむ

佐久市の蕎麦は道の駅やお土産店などでも購入できますが、プラザ佐久の公式通販では自宅で気軽に味わえるよう、生蕎麦や乾麺蕎麦の販売を行っています。その他にも佐久の名産品を多数取り揃えておりますので、ぜひお気に入りの品を見つけてみてください。

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番外:蕎麦の花が咲き誇る季節の佐久エリアもおすすめ

標高や品種にもよりますが、佐久エリアでは8月下旬から9月頃にソバの花が咲き誇ります。「家畜改良センター茨城牧場長野支場」では、一面に白いソバの花が咲き誇り、まるで白いじゅうたんのように美しく広がります。ソバの花を見れる機会はなかなかありませんので、開花時期に佐久を訪れた際はぜひソバの花を見に訪れてみてはいかがでしょうか。

佐久の蕎麦を旅の目的にして、心もお腹も満たす旅をしよう

長野県佐久市の蕎麦は風味豊かで、味わい深く、郷土料理と一緒に食べたり、大盛りで楽しんだりするのもオススメです。さまざまな店舗をめぐって、味の違いを楽しむのもよいですね。蕎麦を旅の目的にして、心もお腹も満たす旅にしてみてはいかがでしょうか。

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