佐久が持つ信州の定番観光地とは異なる魅力とは?
こんにちは。プラザ佐久です。
今回は信州(長野県)あるいは全国を俯瞰しながら、佐久の魅力をお伝えできればと思います。
信州の観光地といえば善光寺(長野市)、松本城(松本市)、諏訪湖(諏訪市)、軽井沢、白馬村といった「定番・王道」といえる観光スポットが数多くあります。
こうした観光地は全国あるいは世界中から多くの観光客が訪れ、その土地に魅了されて移住される方も少なくないでしょう。一方で、近年は信州に限らず全国の観光地において「オーバーツーリズム」が地域課題となりつつあります。
特定の観光地に訪問客が著しく増加することで、地域住民の生活や自然環境に影響を及ぼしたり、観光客の満足度も低下してしまう。本来、観光客にたくさんお越しいただくことはポジティブなことですが、それも限度を超えてしまうとネガティブな要素も顕在化してしまい、難しいところです。
新型コロナウイルスのまん延と、収束後の反動もあり、特に近年は観光客の急上昇に観光地が追いついていない、そのような状況も起きているように感じます。
こうした状況もあり、いわゆる「定番の観光地を外した旅行」も徐々に注目され始めています。
定番の観光地とは違った魅力を持つ佐久
佐久市は観光地と居住地、双方の側面を持っている都市ではないかと感じています。
居住地としての佐久
佐久平駅を中心に商業施設や住宅が増加しており、移住者も増加傾向にあります。前回の記事でご紹介しましたが、佐久市は2005年に旧佐久市、臼田町、浅科村、望月町が合併して誕生しました。
それぞれの地域が持つ魅力や文化を継承し、もともと佐久にお住いの方と移り住んできた方が交わり発展を続けています。
佐久は日照時間の長さや平均標高の高さなど気候に恵まれており、住みやすい都市として注目されています。
北陸新幹線や高速道路によって東京あるいは長野・新潟方面へのアクセスもしやすく、軽井沢や上田、小諸など周辺地域とも連携がしやすい立地も魅力です。北陸新幹線は福井県・敦賀駅まで延伸したことも大きな話題となっています。
観光地としての佐久
一方で、観光地としては「定番で全国的にも知られている」とは言えないかもしれませんが、だからこその魅力もたくさんあるように感じます。
極端な混雑はしづらい
佐久に限りませんが、定番の観光地とは異なる最大の魅力は混雑状況ではないでしょうか。
商業施設、飲食店、宿泊施設など、多くの人が訪れる場所においても、極端に混雑して不快な思いをすることは、佐久ではほとんど無いはずです。
もちろん今後さらに注目されて多くの方にお越しいただき、課題になる可能性もありますが、現時点ではポジティブに考えられる状況かと感じています。
四季折々の美しさ
佐久市は、四季折々の自然の美しさが楽しめる場所です。周囲を山々に囲まれ、広大な平野が広がっており、季節ごとに異なる風景を楽しむことができます。
春は桜と新緑の季節
春の佐久市は、桜の名所が各地にあります。
中でも龍岡城五稜郭では、お堀に沿って植えられた桜が見事に咲き誇り、ソメイヨシノだけでなく紅山桜もあるため、長期間花見を楽しむことができます。
夏は隠れた避暑地の名所
夏の佐久市は、標高の高さもあり、避暑地として快適に過ごすことができます。軽井沢がお隣だけあって、避暑地として滞在いただくのはオススメです。
近年は厳しい猛暑で最高気温が35℃に達する日も少なくないのは事実ですが、朝晩は涼しくなるのがポイントです。気象観測開始以来、熱帯夜を記録したことが無いのは大きな強みといえます。
秋は美しい紅葉と収穫の時期
秋になると、佐久市は紅葉の美しさが際立ちます。
中でも「中山道望月宿」や「浅間山の麓」など、歴史的な町並みと紅葉のコントラストが見事な風景を作り出します。
さらに、佐久市は農業も盛んで、秋は収穫のシーズン。地元で採れた新鮮な野菜や果物、特に佐久市名物の「佐久鯉」などを味わえるグルメツアーも楽しめます。
冬は静寂の雪景色と温泉
冬の佐久市は一面の雪景色に包まれ、静寂の中で自然の美しさを堪能できます。雪が降り積もった山々は、まるで絵画のような景色を作り出し、スキーやスノーボードなど冬のスポーツも楽しむことができます。
冬は特に観光客が少ない時期でもありますので、ゆったりと自然と向き合いたい方にピッタリです。平尾温泉や春日温泉など各地に温泉を楽しめるスポットもありますので、日々の疲れを癒し、ゆっくり過ごしていただくには最高の条件が整っています。
こうした自然の豊かさは実際に佐久で暮らす"いち市民"としても温泉やアクティビティ施設、四季折々の自然など非日常的な体験ができます。
身近に非日常体験ができる場所
定番の観光地よりもゆっくりとリラックスして日頃の疲れを癒したり、日常への活力になるような体験ができるのが佐久の魅力ではないかと考えています。
観光と居住どちらにおいてもバランスが取れている土地柄を活かして、今後も発展していくのだろうと感じています。