地域で支える子育て 佐久市子ども食堂

こんにちは、プラザ佐久です。
長野県佐久市には、誰でも気軽に利用できる「子ども食堂」が複数あります。
「興味はあるけれど、どこにあるの?」
「誰でも行っていいの?」
「予約は必要?」
これまで利用したことがない方は、こうした疑問があるかもしれません。
佐久市では、地域団体や飲食店が連携し、子どもたちの居場所づくりが活発に行われています。
そこで本記事では、市内の子ども食堂の実例や、フードリボンプロジェクト、ボランティアや寄付の方法などをご紹介します。

子ども食堂とは?

子ども食堂は、現代の子育ての課題に地域で応える場所です。無料または安価で栄養のある食事を提供し、「だれかと一緒に食べる時間」を大切にしています。

2012年頃、東京の八百屋の店主が「ご飯を十分に食べられない子」のために始めたのがきっかけと言われています。その輪は少しずつ全国に広がり、2025年度には過去最多の1万2,601カ所に達し、利用人数も増えています。今では子どもだけでなく、大人も利用する「地域交流拠点」として地域の居場所となっています。

子ども食堂の目的

  1. 食の支援・健康の確保:安心して食べられる場所があること
  2. 孤食の解消・居場所づくり:だれかと食べる楽しさや、ここに来れば大丈夫と思える居 場所になること。
  3. 子どもの安心・安全:顔なじみになることで、日々の小さな変化に気づき、必要に応じて専門機関へつなぐセーフティネットになること。
  4. 地域とのつながり:世代や立場を超えた交流がうまれること。

現代の子育てが抱える課題と地域で支える必要性

共働きが当たり前になり、毎日が慌ただしく過ぎていく中で、「今日もゆっくり話す時間がなかったな」と感じる親御さんもいらっしゃることでしょう。
また、ひとり親世帯をはじめ、日々の暮らしに不安を抱えながら子育てをしている家庭もあります。
そんなとき、公的サービスだけでなく、日常の中でそっと声をかけ合える場所があることは、大きな支えになります。地域の中にある子ども食堂は、そうした“さりげない見守り”を形にした存在だと言えるでしょう。

子ども食堂は、単なる食事提供の場としてだけでなく、子ども・親・地域住民が気軽に集まれる“第3の場所”を作る取り組みだと言えます。扉を開ければ、そこには食事以上の体験が待っています。

佐久市の子育て支援や地域性

佐久市は「安心して子どもを生み、育てることができるやさしい都市づくり」を掲げています。中山間地や商店街など多様なエリアがある佐久市では、それぞれの地域性に合わせた居場所が生まれています。行政、社会福祉協議会、市民団体などがタッグを組んで支えているのが佐久市の強みです。

【実例紹介】佐久市の子ども食堂

佐久市内には、様々な子ども食堂があります。ここでは、その中のいくつかをご紹介します。

1.さーくちゃんち

食育を通じて、地域の人々の「支え愛」「助け愛」の輪を広げていくことを目的としています。佐久市社会福祉協議会が主体となって運営する地区ごとの居場所です。

内容:食事提供・季節イベント(ゲームなど)・悩み相談・食料配布・多世代交流

場所:望月・佐久・臼田・浅科の各地区(公民館や福祉施設など)。

日程:各支所によって設定されている。公式HPなどで確認

対象:基本的に子どもから大人まで参加無料。

2.SouZoo食堂(ソウゾーしょくどう)

人の「想・創・沿う(Sou)」気持ちと、多様な人が集まる「ZOO(動物園)」を掛け合わせた名前の通り、あらゆる人を受け入れ、繋がる場所として運営されています。

内容:食事提供・悩み相談・多世代交流

場所:有料老人ホーム ナチュラルバーデンリゾートばんり

日程:毎月第3日曜日

対象:子どもから大人まで参加費無料

3.絆こどもcafe・絆ママ&パパcafe

食を通じて家族が心をつなぎ、自己肯定感を育むことを大切にしている場所です。

特徴:食事づくりは栄養士を中心に行い、笑顔で食事を楽しんでもらえる居場所として    活動しています。

内容:食事提供・学習支援・悩み相談・多世代交流

場所:佐久市内の公民館

参加費:子ども100円、大人500円

公式LINEからの予約必須、日程についてもご確認いただけます。

【食事+居場所としてのサポート】

佐久市には、本格的な子ども食堂以外にも、放課後の居場所と軽食をセットで提供している「ケケケとくらす」や「おいでなん処」といった場所もあります。これらは『食』をきっかけにした、もう一つの大切な場所となっています。

新しい支援のカタチ「フードリボンプロジェクト」

このプロジェクトは、一般社団法人ロングスプーン協会が全国で展開している日本各地の飲食店が参加する全国的な取り組みです。佐久市もその大きなネットワークの一つとして、この活動を推進しています。

リボンがつなぐ、先払いの贈り物

プロジェクトの合言葉は、「リボンがつなぐ『いただきます』」。
飲食店を訪れた大人が、自分の食事代と一緒に1個300円の「フードリボン」を購入する。いわゆる「先払い(ペイフォワード)」の仕組みです。

大人がすること:飲食店でリボン(1個300円)を購入。店内のボードに貼ります。

子どもがすること:ボードからリボンを1つ手に取り、お店の人に渡します。

お店がすること:リボンと引き換えに、栄養満点の食事を提供します。

佐久市内の実施店舗例(2026年1月時点)

ビジネスホテル佐久イン清水屋旅館

中学生以下は無料、同伴の大人は300円で利用できます。利用時間は、午前6時30分〜8時30分まで。

ココ・ドリー

中学生以下は無料、同伴の大人は300円で利用できます。利用時間は午後3時〜6時に実施。放課後から夕食の時間帯に立ち寄りやすい温かい雰囲気のお店です。

どちらのお店も、同伴の大人も低価格で利用しやすいよう工夫されています。

※情報は変更される可能性があります。最新の実施店舗や利用時間は、佐久市公式サイトや店頭の「黄色いリボン」のマークをチェックしてください。

「フードリボンプロジェクト」のメリット

「いつでも」食べられる安心感

子ども食堂は「月1回」などの開催が多いですが、フードリボンはお店の営業時間内であれば、毎日利用が可能です。お腹が空いた時、いつでも駆け込める場所が街にあることは、子どもにとって大きな安心感につながります。

支援のハードルが低い

「ボランティアをする時間は取れないけれど、300円なら協力したい」という大人が、外食のついでに気軽に参加できます。また、飲食店側にとっても、通常営業の中で支援に参加できるため、継続しやすいといったメリットがあります。

「街全体で見守る」文化が育つ

リボンを通じて、お店のスタッフ、一般の客、子どもたちが緩やかにつながります。店員との挨拶や、見知らぬ誰かからの贈り物を通じて、子どもたちは「自分は街に歓迎されている」と実感することができます。

福祉への貢献

使用されているリボンは、福祉作業場で作成されています。活動に参加する飲食店が増えることで、障がい者雇用に寄与します。

駄菓子とチケットでつながる居場所「ごじげん」

フードリボンプロジェクトのように、地域の大人の優しさを形にする拠点を紹介します。

中込エリアにある「ごじげん」は、カフェと駄菓子屋、そして学びの場(ごじげん塾)が一体となった、他に類を見ないユニークな場所です。

優しさをチケットに変えて

こちらでは、フードリボンのように大人が購入したチケットを使って、子どもたちが駄菓子を選び、購入できる独自の仕組みを導入しています。

大人がすること:1口1,000円のチケットを購入

子どもがすること:高校生以下の子どもたちは、1日に200円分のチケットを受け取れます。そのチケットを使って、店内の好きな駄菓子を自分で選んで購入することができます。

最大の特徴は、チケットを受け取った子どもたちが、寄付をした大人へ感謝の手紙を書くことです。支援を単なる「ラッキー」で終わらせず、自分の言葉で「ありがとう」を相手に返す。このステップを通じて、子どもたちは温かな感謝の輪を体感します。

また、子どもたちが本物のレジに立ち、品出しや接客を体験できるのも「ごじげん」ならでは。学校や学年の垣根を超えて協力し合うことで、生きたコミュニケーションや働く楽しさを学ぶ機会にもなっています。

この場所には、子どもたちの自主性を重視した「ごじげん塾」、オーガニック素材にこだわったカフェという側面もあります。年齢や目的を問わず、地域に暮らす多様な人々がそれぞれの居心地の良さを見つけられる、懐の深いコミュニティスペースとなっています。

ボランティア・寄付で参加する方法

「特別なことはできないけれど、何かしたい」そんな気持ちから始められる関わり方もあります。
佐久市社会福祉協議会では、フードドライブやボランティアの募集を行っていたり、長野県のHPでは、不定期開催のフードドライブ情報の発信をしています。
余ったお米一袋、野菜一つからでも力になれることがあるかもしれません。小さな一歩からできる範囲で、無理なく関わる人が増えることが、子ども食堂の大きな支えになります。

それぞれの子ども食堂においても、ボランティアや寄付などの情報を発信しています。公式ホームページや各種SNSをチェックしてみてください。

まとめ

佐久市の子ども食堂は、「困っている時だけ」の場所ではありません。誰にとっても「おかえり」と言ってもらえる、現代の「街の大きな食卓」と言えるのではないでしょうか。

「今日はごはんを作るのが少し大変だな」「誰かと楽しくおしゃべりしたいな」「子どもと新しい体験をしたいな」。
そんな日常のふとした時に、子ども食堂の存在を思い出してください。扉の向こうには、あなたとあなたの子どもを、温かく迎えてくれる地域の人の笑顔が待っています。まずは一度、親子でお散歩のついでに、近くの子ども食堂を覗いてみませんか?

今回ご紹介した場所以外にも、佐久市内にはいくつかの子ども食堂があります。
開催日時や予約の有無などは、場所によって異なります。

最新情報は佐久市や長野県の公式ホームページ、または各団体の公式サイトやSNSにてご確認ください。

関連記事:
長野県佐久市は子育て環境が充実!施策の内容や魅力的なポイントを紹介

参照:
認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ
こども・子育てサポート情報(佐久市HP)
フードリボンプロジェクト
佐久コスモスロータリークラブ
佐久地域「信州こどもカフェ」実施状況一覧(長野県HP)
こども情報ひろば(長野県HP)
 信州こどもカフェ詳細情報(長野県HP)
SouZoo食堂
ぬくもり絆プロジェクト
ケケケとくらす(Instagram)
ごじげん(Instagram)

他の記事に戻る

商品を探す