佐久市観光の穴場スポット5選|知られざる魅力を巡る
こんにちはプラザ佐久です。
これから佐久へ観光したいと考えている方や、これまで佐久に何度か訪れてくださっている方にとっても、定番の観光名所ではない「穴場」を知りたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、豊かな自然がつくる美しい景観、歴史の深い建造物、最新技術が詰まった巨大パラボラアンテナなど、佐久の隠れた名所をご紹介します。
佐久市は自然・歴史・先端技術が共存する高原地帯
佐久市は晴天率が高く、山々に囲まれた自然豊かな高原地帯です。
澄んだ空気の中での美しい景観と伝統や歴史を感じられるスポットのほか、最先端技術を誇る巨大施設もあり、その魅力は多方面に及びます。
佐久市の魅力を再発見!おすすめの穴場スポット
涼しい気候から観光地としても人気の高い佐久市ですが、今回は意外と知られていないであろう穴場スポットをご紹介します。
いずれの場所も他の人とは違った旅を求めている方、静かな旅がお好きな方におすすめです。
日本の中心に近い特別な場所「海岸線から一番遠い地点」
佐久市には「日本の海岸線から一番遠い地点」があります。この地点は1996年(平成8年)に国土地理院の調査により特定されました。
海岸線まで約115kmのその場所は、佐久市と群馬県南牧村の県境付近で、標高約1200mの山の中にあります。途中にある雨川(あめかわ)ダムまでは車でアクセス可能ですが、雨川ダムからは徒歩で到達点に向かいます。
周囲は一般的な山の中と同様に雑木林となっていますが、「日本の中心に自分が立っている」という特別な感覚を味わうことができるでしょう。“日本のへそ”とも言える地点に到達したら、ぜひ記念撮影をしてください。
佐久市観光協会臼田支部に連絡すると、認定証を発行してもらえるそうです。山道のため、トレッキングに適した装備・服装をご用意のうえ、気温が低い時期や悪天候時は避け、安全に配慮しておでかけください。
(参考:佐久市『日本で海岸線から一番遠い地点』)
標高2093m「大河原峠」で楽しむ山岳の絶景
大河原峠(おおかわらとうげ)は、佐久市で一番標高が高い場所です。茅野市との境界付近にあり、標高は2093m。
浅間山を望み、眼下に佐久平や白樺湖などの大パノラマが広がり、朝焼けから夜景、満天の星空を楽しめます。気象条件が揃うと雲海を見られる可能性もあるでしょう。
蓼科山登山、双子山ハイキングの入り口でもあることから、観光シーズンには多くの登山客や写真愛好家で賑わいます。春は新緑、夏は涼しく、秋は紅葉と四季折々の美しさを満喫できます。
大河原峠までは登山をしなくても車・バイクでアクセスできますが、冬期は積雪のため通行止めになります。大自然を堪能できる絶景スポットで、きっとリフレッシュできることでしょう。
全長約9kmのフラワーロード「コスモス街道」
コスモス街道①(令和3年)
(DL:2024/12/25、撮影:佐久市、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス表示 4.0 国際)
秋になると佐久市と群馬県下仁田町を結ぶ国道が、全長約9kmにも及ぶ「コスモス街道」になります。
1972年(昭和47年)に地元の老人クラブの方々が植えたのがはじまりとなり、現在も地元住民の方々の手で育てられています。
見頃は9月上旬から下旬頃で、開花の時期には「佐久高原コスモスまつり」が開催されます。佐久市のホームページで開花状況を見ることができるため、確認してから訪れるのがおすすめです。
近くにある内山峡は、奇岩怪石が多く見られる渓谷で、同時期には岩を取り囲むように色づく紅葉も楽しめます。コスモス街道と合わせて訪れると、さらに充実した観光となるでしょう。
(参考:佐久市『コスモス街道と大コスモス園』)
(参考:コスモス街道開花状況)
(参考:佐久市『内山峠』)
歴史と自然が交差する「新海三社神社」の神秘的な空間
新海三社神社 桜(令和3年)
(DL:2024/12/25、撮影:佐久市、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス表示 4.0 国際から転載)
新海三社神社は、佐久地方開拓の祖神として古墳時代に祀られました。境内はとても広く、日本古来の建築美と静かな佇まいは、神秘的な雰囲気を感じさせてくれます。
入口の大鳥居をくぐると、遠くに大ケヤキと大スギが立ち並ぶ参道に入り、社殿のつくりや彫刻などに時代的な特徴が見られます。奥にある東本社と三重塔は室町時代のものと推定され、国宝に指定された重要文化財です。
桜、紅葉、雪と季節ごとに移り変わる風景と建造物の美しいコントラストは、日常を忘れるほど心が落ち着く時間を過ごせるでしょう。ゆっくりと静かな散策が好きな方にはおすすめです。
未来を支える技術と宇宙を感じる「美笹深宇宙探査用地上局」
美笹深宇宙探査用地上局 令和5年
(DL:2024/12/25、撮影:佐久市、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス表示 4.0 国際)
蓼科スカイラインを白樺湖方面へ進むと現れる巨大なアンテナが、世界でも有数の大きさと性能を誇る、JAXA美笹(みささ)深宇宙探査用地上局です。佐久市にある国内最大のアンテナ「臼田宇宙空間観測所」が老朽化していることや、今後の探査でより高い周波数を利用するため、後継機として建設されました。
市内からでも肉眼で見えるほどの大きさで、直径は54m、重量は約2200tあり、目の前で見ると圧巻の迫力です。通常は敷地内に入ることはできませんが、フェンスの外から見学可能で、駐車場もあります。ただし、冬期(11月下旬~6月上旬)は、蓼科スカイラインが通行止めになります。
特別公開されるイベントは大人気で抽選になるようです。フォトスポットとしても有名な場所で、ぜひ大迫力を体感してみてください。
(参考:プラザ佐久『佐久市で楽しむ星空観賞・信州の夜空に輝く星たち』)
次の休日は佐久へ!穴場で静かに楽しむ旅のすすめ
佐久市観光の穴場スポットとして、観光名所よりも静かな場所をご紹介しました。ご自身のペースでゆっくり過ごす旅の参考になれば幸いです。
場所によっては時期によって通行止めになっている可能性や、装備品など準備が必要なケースもあります。ぜひ、事前に状況を確認いただいてから訪れていただくのがオススメです。
佐久市の知られざる魅力を巡る旅を、ぜひ楽しんでくださいね。