佐久の「ぴんころ地蔵」で旅をしながら健康長寿を祈願

こんにちは、プラザ佐久です。
佐久市には、ぴんころ地蔵と呼ばれる長寿地蔵尊があることをご存知ですか?

今回は、健康長寿を願って県内外から多くの方が訪れるぴんころ地蔵について解説するとともに、アクセス方法、旅行の際に立ち寄りたい周辺のおすすめスポットをご紹介します。

佐久の人気パワースポット「ぴんころ地蔵」とは?

ぴんころ地蔵
(DL:2024/12/25、撮影:佐久市、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス表示 4.0 国際

長寿の里として全国から注目を集める佐久市には、長寿地蔵尊の「ぴんころ地蔵」というお地蔵さまがいます。ぴんころ地蔵があるのは、野沢エリアにある成田山薬師寺の参道。

のざわ商店街によって2003年9月に建立されました。愛媛県今治市の作家、馬越正八さんの作品で、高さ約1m、直径約60cm。

右側の頬に右手を添えてやさしく微笑む表情が愛らしいデザインです。ふっくら丸みのあるぴんころ地蔵は、健康長寿や子どもたちの健やかな成長を願うシンボルとして、県内外から多くの方が参拝に訪れます。

参考:佐久市『ぴんころ地蔵

ぴんころ地蔵の由来は長野県発祥の「PPK」

ぴんころ地蔵の名前は、「ぴんぴんころり(PPK)」に由来しています。「ぴんぴんころり」とは、健康で長生きし、寝込まずに大往生することを意味しており、長野県民に根付いた言葉です。

この言葉は、北沢豊治さんが考案した健康長寿体操を、1980年に日本体育学会に「中高年齢者の体力つくりについて ー高森町におけるPPK運動ー」と題して発表したことが始まりといわれています。

地元商店街による門前市「のざわ山門市」

ぴんころ地蔵を建設したのざわ商店街では、毎月第2土曜日に「のざわ山門市」を開催して
います。成田山薬師寺の山門までの参道の両脇には、約30店舗が立ち並んで賑わうそうです。

のざわ山門市では、地元で穫れた旬の農産物や名産品のほか、ぴんころ地蔵のグッズなどが販売されます。スタンプラリーや汁物のサービス、季節のイベントも行われるため、ぴんころ地蔵参拝とあわせてお楽しみください。

ぴんころ地蔵を訪れるための便利情報

ぴんころ地蔵の参拝方法と、ぴんころ地蔵へのアクセス方法をご紹介します。

ぴんころ地蔵の参拝方法

ぴんころ地蔵を参拝する前に、帽子を被っている場合は外しましょう。参拝方法は、お地蔵さまに手を合わせ、頭を下げてから顔を見合わせ、お地蔵さまの頭を撫でるとされています。

ぴんころ地蔵の向かい側には、絵馬掛け所もあるため、参拝後に健康長寿を祈願して絵馬を奉納してみてはいかがでしょうか。

ぴんころ地蔵へのアクセス

ぴんころ地蔵へのアクセスをご紹介します。

車の場合は、佐久南ICから約10分、佐久臼田ICからは約15分で到着です。のざわ商店街の駐車場が利用可能です。

電車の場合は、北陸新幹線JR佐久平駅からJR小海線へ乗り換え、中込駅で下車。駅から徒歩で約20分、タクシーで約5分の距離です。

参考:のざわ商店街振興組合(ぴんころ会)『のざわ商店街振興組合 ふれあいMAP

ぴんころ地蔵とともに訪れたい周辺スポット3選

ぴんころ地蔵を参拝した折に、ぜひ足を伸ばしていただきたい周辺の観光スポットを3つご紹介します。

真言宗の名刹「成田山薬師寺」

成田山薬師寺は、ぴんころ地蔵のある参道を進んだ先にあり、御本尊に愛染明王が祀られている真言宗智山派の寺院です。不動堂には本山である成田山より観請された不動明王をはじめ、大日如来、愛染明王、薬師如来、千本仏などが納められています。

成田山の山門は、明治初期に龍岡城五稜郭の東通用門が移築されたといわれており、歴史を感じられる佇まい。寺務所では、参拝の記録やお寺との御縁として御朱印をいただけます。

また、毎年節分には豆まきが行われ、大勢の方で賑わいます。

参考:佐久広域連合『成田山薬師寺
関連記事:佐久にも存在する「もう一つの五稜郭」

樹齢数百年を超える「野沢の大ケヤキ」

ぴんころ地蔵から歩いて6分ほどの場所に、樹齢数百年を超える高さ27.3mもの大きなケヤキがあります。このケヤキは、「野沢町の女男木(めおとぎ)」として佐久市の指定文化財に登録された天然記念物で、町のシンボルとしてそびえています。

かつては2本のケヤキがあり、それぞれの木の間の芽ぶきが年毎に交互だったことから女男木と呼ばれていました。現在は1本だけが残り、御神木として大切にされています。

樹下には市神様が祀られており、祇園祭礼神輿の町内渡御の御旅所(おたびじょ)となるそうです。また、根本には古い道標も現存しています。

参考:佐久市『157 野沢町の女男木

伴野城跡の一角にある「大伴神社」

鎌倉時代以来は伴野氏の館跡でしたが、1910年に素戔嗚(すさのお)神社古来宿の中心にあった十二諏訪大明神を、伴野城跡(城山公園)の一角に移築したのが大伴神社です。大伴神社は、建御名方神(たけみなかたのかみ)を主神に、素戔鳴命や市杵島姫命を祀っています。

毎年7月には、素戔鳴神社の祭礼として野沢祇園祭が行われます。野沢祇園祭は室町時代から300年以上の歴史がある大祭で、6月30日の夜に大伴神社で行われる神事が祭の始まりとされています。青龍、朱雀、白虎、玄武を象った四神の神輿が見られる祭は全国でも珍しい光景です。

参考:佐久市観光協会『野沢祇園祭(7月下旬)

佐久で得られる健康長寿の御利益!ぴんころ地蔵へ行ってみよう

長寿の里といわれる佐久市の長寿地蔵尊「ぴんころ地蔵」と周辺情報をご紹介しました。健康な状態で長生きし、病に伏せることなく大往生したいという願いを込めて、参拝してみてはいかがでしょうか。

ぴんころ地蔵の周辺には、成田山薬師寺や大伴神社など歴史ある観光スポットがたくさんありますので、参拝の際にはぜひ足を伸ばしてお楽しみください。

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