佐久市を訪れたら食べたい!おすすめ郷土料理7選

こんにちは、プラザ佐久です。
佐久市を観光するときに、郷土料理を食べたいと考える方もいるのではないでしょうか。地元の食材や調味料を使った食事は、旅の楽しみの一つです。

今回は、佐久市に伝わる家庭料理や、お店で食べられるグルメを7つご紹介します。

郷土料理で楽しむ佐久市

佐久市の郷土料理は、各地域の産物を気候や風土に合わせて調理されており、地域の生活環境が色濃く反映されています。歴史や文化、食生活とともに各家庭の味として受け継がれているふるさとの味です。

旅行で佐久に訪れる際には、ぜひ佐久市ならではの郷土料理を味わってみてください。

(参考:佐久市『佐久市農村生活マイスターの会のレシピ本「母から子へ 孫へ伝える佐久の味」』)

伝統的な郷土料理3選

佐久市の家庭に伝わる料理は数多くあり、地域や家庭の味として親から子へ、子から孫へ受け継がれています。地域で収穫した食材を活かし、季節に合わせた調理をした郷土料理の中から、佐久市内の飲食店や宿で味わえ、お土産用としても販売されているものを3つご紹介します。

佐久鯉の鯉こく・うま煮

佐久市で鯉を食べる文化は長く、1800年代から鯉の養殖が始まったとされています。寒さが厳しく二毛作が難しい地域では、稲作のオフシーズンを利用した鯉の養殖が行われています。

佐久市の気候や風土と千曲川の冷たい流水により、時間をかけて育った鯉は、臭みがほぼなく、引き締まった身と適度に脂肪が乗った肉質が特徴です。「佐久鯉」として、地域団体商標登録されています。そんな佐久鯉を使った「鯉こく」は、筒切りにした鯉を味噌で煮た汁物です。淡泊でふんわりとした鯉の身とアラから出る旨味を堪能でき、お正月料理としても親しまれています。

また、「鯉のうま煮」はしょうゆ、砂糖、みりんで煮込んだ郷土料理です。じっくりと1時間以上かけて炊くことで、煮汁が照りのある飴状になり、身がとろけるほどやわらかくなります。

「鯉こく」「鯉のうま煮」ともに、プラザ佐久の公式通販サイトで取り扱っていますので、ぜひご賞味ください。

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小鮒の甘露煮

海に面していない長野県では、古くから川魚を食べる食文化もあります。佐久鯉の稲田養鯉の技術や文化は、小鮒の養殖に活かされています。9月頃になると、5cm程度の小鮒が生きたままの状態で販売されますが、これは他の地域ではあまり見られない光景です。

佐久市の郷土料理、「小鮒の甘露煮」は、生きている小鮒を鍋に入れて調理することが特徴です。しょうゆと砂糖を入れて煮込んだ甘露煮は、甘辛さと独特の苦みを感じる味付けで、頭や骨も食べられるやわらかさ。炊きたてのごはんと一緒に食べたり、酒のつまみに食べたりするのがオススメです。

矢島の凍み豆腐

「矢島の凍み豆腐」とは、薄切りにした豆腐を屋外で一晩かけて凍結させ、その後約10日かけて自然解凍と凍結をくり返して作られる保存食品です。矢島城主が武田信玄に食前豆腐を出した際に、寒さにより凍ってしまった豆腐の味が好評だったことが由来だといわれています。

天気や気温、風など自然の恵みを借りる伝統製法と、手作業によって作られているため、手間の多さと生産者の減少から希少になってきました。大豆のうまみとやわらかな舌触りは、矢島の凍み豆腐ならではの特徴です。2022年には、文化庁による日本の多様な食文化の継承や振興の一環で、地域で受け継がれてきた食文化として、「100年フード」にも認定されました。

(参考:佐久市「矢島凍み豆腐」)

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佐久の人に愛される地元グルメ4選

伝統的な郷土料理のほかに、地元の食材や調味料を使った名物もあります。ここでは、佐久市の方々に愛される地元グルメを4つ解説します。

煮こじ蕎麦

煮こじ蕎麦とは、郷土料理の「煮こじ」を信州蕎麦と一緒に食べる料理です。温かい蕎麦の上に煮こじを乗せたり、煮こじを別盛りにして冷たい蕎麦と一緒に食べたりする煮こじ蕎麦は、中山道の名物として2013年に佐久商工会議所が発案しました。

煮こじとは、大根やにんじん、じゃがいもを炒め煮にした郷土料理です。家庭やお店によって、凍み豆腐やこんにゃく、お肉なども加わります。

安養寺ら~めん

信州味噌発祥の地とされている安養寺味噌を使った「安養寺ら~めん」は、2008年に開発された佐久市のご当地グルメです。安養寺のある佐久市一体で栽培した大豆で造られた安養寺味噌を80%以上用いて作られた安養寺ら~めんは、加盟店ごとの工夫が楽しめます。

尖りのない塩味と深いコク、まろやかな味わいを楽しめる安養寺ら~めんは、佐久市の各地で味わえます。詳しくは以下の記事をご覧ください。

関連記事:信州佐久のご当地ラーメン「安養寺ら~めん」の歴史と魅力をご紹介

むしり

臼田地区で半世紀以上愛され続ける「むしり」は、じっくりと時間をかけて焼き上げた鶏肉料理です。鶏肉の半身またはモモ肉を約1時間かけて焼くことで、皮はパリパリと香ばしく、身はジューシーに仕上がります。

「むしり」という名前は、焼き上がった鶏肉を手づかみで豪快にむしりながら食べることが由来と言われています。素材本来の旨みを最大限に引き出すため、調味料は塩とこしょうのみ。一度食べたら忘れられない味わいで、地元以外にもリピーターがいる名物です。

関連記事:佐久市の地元民に愛されるご当地グルメ「むしり」。由来や楽しみ方を紹介

駒月みそかつ丼

「駒月みそかつ丼」は、望月地区で醸した雁喰味噌(がんくいみそ)を使用した地元グルメです。雁喰味噌の原料でもある雁喰豆は黒豆の一種で、江戸時代から望月周辺で栽培されていたといわれています。

望月地区商工会議所の呼びかけにより地元の食堂経営者が集い、もともと地域の特産料理だったかつ丼に合うみそソースを開発して、駒月みそかつ丼が誕生しました。名称は平安時代に望月が駒の里として呼ばれていた歴史に由来しており、新たな地元グルメとして地域に根づいています。

郷土料理を通じて佐久の魅力を発見しよう

佐久市には、長年愛され続けている郷土料理を始め、地元の名物や特産品を使った新たな地元グルメがあります。千曲川による豊富な水源や昼夜の寒暖差が大きい気候、地域の方の工夫によって、ほかでは出会えない料理も少なくありません。

佐久市を訪れた際は、各地の観光といっしょに郷土料理や地元グルメを味わって、食文化から地域の魅力を感じてみるのも旅の醍醐味ではないでしょうか。

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